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宇都宮城跡のマップ作った & 霞城公園

宇都宮には昔、関東七名城の一つである「宇都宮城」がありました。

2007年頃に本丸の一部が復元されましたが、その他の大部分は明治初期の戊辰戦争と戦後の都市開発によってほとんど残っていません。

宇都宮城に関してはここに載せるよりこちらを見る方が良いですね。
Wilipedia - 宇都宮城
よみがえれ宇都宮城市民の会
Wikipedia - 宇都宮城の戦い


さらに詳しく知りたい方は、宇都宮城址公園にある案内センターで聞いてみるといいでしょう。




さて、こっから本題です。

宇都宮城の堀や土塁、土塀などがあったであろう場所をGoogleMapにプロットしてみました。
イメージ 1
宇都宮城跡マップ

あくまで、あったであろう場所ですので、正確性には欠けることに気をつけてください。


宇都宮城跡の多くが戦後の復興で埋め立てられるなど改変され、すでにその面影がほとんど失われているのは先程書いた通りです。しかし、たとえ土地を改変しても建物を建てたとしても、名残が残るものがあります。

それは「道路」(と「」)です。

宇都宮市内を走っていると、たまに変な道路や川を見かけます。
例えば
 上三川街道の不思議なカーブ。
 松ヶ峰付近(携帯ショップ)の複雑なクランク。
 城址公園近くの微妙な曲がり道
 田川に平行して流れ続ける直線の小さな川
などがありますね。
川に関しては、宇都宮城以前の自然の川を堀として活用している可能性もあります。

このマップで、その謎がいろいろと分かると思います。



ついでに、宇都宮市各地に残る地名についても言及しましょう。

伝馬町 : 伝馬とは、宿場の重要施設である物流などの問屋のこと
材木町 : 材木商が集まっていたかも
曲師町 : 曲師とは、浪曲における三味線奏者のこと
馬場通り : があった場所、練習用の馬場があった場所に由来。または「番屋があった場所」のなまり
本丸町 : 宇都宮城の本丸
川向町 : 宇都宮城付近から見て田川の向こう側
西町 : 宇都宮城の西
陽北, 陽西, 陽南, 陽東 : 江戸の宇都宮中心街は「宇陽」と呼ばれ、そこからの方角から付けられた

おまけ
宇都宮工業高校の校歌の出だし 「亀城の西に~」 : 亀城=宇都宮城。宇都宮工業は宇都宮城の西



山形にも「霞城(山形城)」の城址公園があります。

イメージ 2


宇都宮とは違って市街地が城から離れていたために、本丸と二の丸までは原型が残されています。

ただ、三の丸に関してはほとんど失われているとのこと。

今後は公園内のスポーツ施設等を廃止して、本格的に復元を行うらしい。

施設のおじさんと話をしたけど、復元に使った巨大な杉は台湾から輸入した台湾杉で、一本2000万以上だったそうです。二本使ってたから4000万円也。

宇都宮城もせめて本丸だけでも再現して欲しいところだよね。マンション建ってるけど・・・

あと、できればコンクリートが丸見えな、明らかに”偽物”が分かってしまうデザインも改めて欲しいかな。



以上、山形から故郷宇都宮に思いを馳せて報告でした