ある元栃木の工業人.jp

電子工作、機械設計、ロボットなどのモノづくりから宇都宮まで色々 ※2021:画像消失につき、c.yimgからマイニング&整備中

宇都宮の市街地の形

ひさしぶりの投稿です

まず、最近Google Earthに衛星画像が追加されました。
イメージ 1
都賀や下都賀あたりでしょうか。
日光の衛星画像追加の時も言ったけど、色補正して追加しろってw
なんでどのみち補正するのに追加時に補正しないのよGoogleさん
周りの写真も靄がかって緑臭くてあんまり好きじゃないけど、茶色は直そうよ(´・ω・`)
イメージ 2
でも見てみると意外と綺麗。雲がはっきり映っているところを見ると、航空写真ではなく衛星写真です。商用衛星でこの解像度でしょうから、アメリカの軍事衛星は本当に人を区別できるレベルなのかもしれませんねぇ
コワイコワイ



さて、ついでですが・・・本題だったね。

いろんな都市を上から見ると、市街地は様々な形をしています。
円形だったり縦長だったり。宇都宮は蝶の形をしています。
日本は平地が狭いので、海に面した平野にあるDの形(左が海)や、海と山に挟まれた△の形(下が海で上が山地)が多いです。内陸の平野では川や台地や山地や湖などで△の形(山地と平野の間)∞の形(中心を川が通る)が多く見られます。

んで、宇都宮が蝶の形をしているのは何かと考えれば、上下に市街地のない空白地域が存在するからで、なぜ空白なのかを考えてみると、どうやら河川が原因のようです。(失礼に空白と言いますが、田畑はあります。)
イメージ 3

黄色い部分がポッカリ空いた北の空白地域。多くは田が占めている。
青い線が田川。

この黄色い部分の左側の丘陵があるが、大規模宅地開発が進んでおり、やや市街地の一部になりかけている

黄色い地域は田川が氾濫しやすい部分と考えられる。まぁ、そう考えるのが普通でしょうか。

一応、宇都宮付近は鬼怒川の扇状地の一部ですから、堆積だってしやすいのでしょう。
堆積するということは、氾濫して新しい流路が生まれるわけです。
まぁ、今はもう治水工事でそんな事はめったにないでしょうが。
イメージ 4
んで、南の空白地域はというと、このようになっています。←

黄色の地域ではない部分、特に左側は河川の侵食でできる河岸段丘です。

赤い線は段丘崖という河川の浸食でできる崖です。左の空白地域の両サイドの段丘崖は田川によってできたもの。右の空白地域の段丘崖は鬼怒川によってできたもののようです。

つまりは段丘崖の間の黄色い地域は河川が氾濫しやすい低い地域といえます。



昔から河川の近くに住む人々は、比較的高い場所に住居を構えることで、河川の水害を逃れていました。だからこのように河岸段丘の上の高い場所が市街地や住宅地として発展していったのだと思われます。それに伴い、電気水道ガスなども整備されていったため、市街化区域と市街化調整区域とに分かれで今のような形となっていったのでしょう。

今は治水もされ、そう簡単には氾濫できないハズですが、いまだにその名残としてこういった空白地域が開発されないまま残っているのが面白いなと思った今日この頃でした。

今、南の空白地域には新しくインターパークがうまれ、その周辺に住宅地が増えています。インターパークは工業地域として利用できるように道路整備環境整備がなされているので、発展が非常に速いです。しかし、もしこのインターパークを起点にこの空白地域に市街地を造っていったとしても、道路の整備・上下水道の整備・ライフラインの整備などを考えれば、まだまだ年月がかかりそうです。

しかしまぁ、市街地というのは数年で出来ませんね。出来ても中華人民共和国の地方のような悲惨な事になるでしょうね。形だけの市街地。




ここまでほとんど文字強調をしていないけど、こんなの読んでる人はそんなの必要ないよね(爆)