ある元栃木の工業人.jp

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Sketchup事業のTrimbleへの売却の話

SketchUp関連事業がTrimbleへ売却されるようです。

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SketchUpの新たなる出発 - SketchUp が Trimble の一部となります。


オフィシャルブログより
A new home for SketchUp」 Thursday, April 26, 2012 7:18 AM
  SketchUpの新しい拠点

In its time at Google, SketchUp has become one of the most popular 3D modeling tools in the
world. With over 30 million SketchUp activations in just the last year, we’re awfully proud of our accomplishments. But there’s still so much we want to do, and we think we’ve found a way forward that will benefit everyone―our product, our team and especially our millions of users.
Googleの一員でいる間にSketchUpは世界で最もポピュラーな3次元モデラーになりました。
実際に2011年で30,000,000本もの出荷がされています。この結果をSketchUpの関係者は非常に誇りに思っていますが、まだまだやりたいことがあるのも事実です。私たちの製品を手にした何千万人ものユーザーや開発関係者の方にもっとたくさんの利益をもたらすことこそ、使命だと考えています。

That’s why I’m sharing today that the SketchUp team and technology will be leaving Google to join Trimble. We’ll be better able to focus on our core communities: modelers who have been with us from the beginning, as well as future SketchUppers who have yet to discover our products. Designers, builders and makers of things have always been the heart and soul of SketchUp. With Trimble’s commitment to invest in our growth, we’ll be able to innovate and develop new features better than ever before.
本日、Google所属のSketchUp関係者がGoogleを離れてTrimble(トリンブル)の一員になったというご報告をいたします。今回のことで私たち関係者は、当初からSketchUpを使用していたモデラーや将来的にSketchUpを使うであろう人たちに対してもっと深く関わっていくことができると考えています。デザイナーや建築士、また各種メーカーの担当者など、彼らはSketchUpに対していつも前向きに接してくれていました。今後はトリンブルからの投資を受けて、機能などもより一層の進化を遂げるでしょう。

For those of you in the architecture, engineering and construction industries, the knowledge and experience Trimble will add to the SketchUp effort are obvious. Together with our new colleagues at Trimble, we plan to continue making our tools for the building professions as innovative, intuitive and (dare I say) fun to use as we always have.
既存のユーザーの方々には、建築・建設業界またはエンジニアリングなどの世界において、トリンブルの経験や知識がSketchUpに加わることでより良くなることは明確だと思われます。トリンブルの新しい仲間と共に、私たちは直感的で(あえて言いますと)楽しいこのツールを発展させ続けるように努力します。

If you’re one of the many, many people who use SketchUp for something else―from education to woodworking, geo-modeling to movie-making―rest assured that there will be a SketchUp for you, too. Our mission has always been to make 3D modeling tools that anyone can use. The free version of SketchUp is an important part of our world as well, and that isn’t changing in the least.
もしあなたが多様な(例えば木工製品などを作成する技術家庭の授業やジオモデル、映画など)SketchUp愛好家の一人でしたら、心配は無用です。SketchUpは存在し続けます。私たちの使命は誰もが使える3次元ツールを世の中に送り出すことです。無料版のSketchUpはこの状況において最も重要な部分になります。なので今の段階ではこの考え方に変化はなく、変わりません。

Thanks to Google, more people than we ever imagined possible have been introduced to SketchUp. Thanks to Trimble, we’ll be able to continue to make SketchUp into the tool that we―and you―have always hoped it would become. With a strong wind at our backs and plenty of sunshine ahead, this voyage just keeps getting more exciting.
Googleには感謝して止みません、私たちの想像以上の数のSketchUpユーザーが誕生しました。
またトリンブルにも感謝します。トリンブルはSketchUpの開発を続けさせてくれます。
強い追い風が私たちの背後から吹き、正面からはサンサンと太陽が降り注いでいます。
こんな環境下での航海を私たちは望むところです。



そして重要なお知らせ。

- Trimble へのライセンスと個人データの譲渡 -

<以下抜粋>
Google Inc. は、Trimble Navigation Limited への SketchUp事業の売却関連プロダクトとサービスの売却またはライセンスの付与に同意いたしました。
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SketchUpSketchUp Pro のライセンス条件における Google のすべての権利と義務は、Trimble に譲渡されます。売却日以降、SketchUpユーザーは Trimbleユーザーとなります
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Google は、Trimble への Google3Dギャラリーの権利の譲渡にも同意いたしました。

すべてのモデルは Googleによるサービスが継続され、利用することができます。既存のモデルは 3Dギャラリーに表示され続けますが、権利に変更が生じる可能性があります


Trimbleより

Trimble to Enhance its Office-to-Field Platform with the
Acquisition of Google's SketchUp 3D Modeling Platform
Trimbleは、同社のOfficeのフィールドへのプラットフォームを強化する
GoogleSketchUp 3Dモデリングプラットフォームを取得した

2012年4月26日に、TrimbleはGoogleからSketchUpを得る最終的な合意を締結したと発表しました。SketchUpは世界で最も人気がある3Dモデリングツールの一つです。SketchUpプラットフォームの一部として、TrimbleはSketchUpの3Dギャラリー(3D Warehouse)のユーザが見つけることが出来るオンライン保管庫、共有、保存、そして3Dモデルでの共同の運営と開発をするためのGoogleのパートナーにもなります。

SketchUpは現在、デザイン、モデリングや可視化計画のために毎年何百万ものユーザ ( 多くの建築家から技術者と建設会社の建設とデザインの専門家 ) に用いられています。SketchUp製品と「全ての人の為の3Dモデリング」という展望は、世界中でモデラーを許し、産業の広範囲に渡りってデザインの概念を簡単に、正確に、そして効率的に表現する。

Trimbleは、主要な市場での土地情報モデルとプロジェクト管理ツールのデファクトスタンダードを作りました。SketchUpと3Dギャラリーは、他のTrimbleツール ( Accubid、HHK、Meridian、Plancal、QuickPen、Tekla、Trimble Business CenterとTrimbleと結合したコミュニティ )と共に、スタンドアロンおよびエンタープライズソリューションを供給し、統合して継ぎ目が無く、作業のやり直しを減らして生産性を改善し、顧客の仕事の流れを向上させるだろう。ユーザはデータ、デザイン、モデルを集め、そしてプラットフォームで共同で活動することが出来ます。連携能力は、私たちの土地情報や重い市民や建築と建設産業を含む既存の市場のアプリケーション能力を広げて高めるだろう。
加えて、SketchUpプラットフォームは、Trimble、第三者の開発者と当社の販売パートナーで効率的に新しいアプリケーションを開発することが出来るでしょう。


4月26日に、GoogleはTrimbleとSketchUp関連事業の売却の締結をしたということらしいです。そのため、SketchUpユーザは自動的にTrimbleユーザになるそうな。

また、名札だけの売却ではなく、GoogleSketchUp開発チーム丸ごとTrimbleへ異動になるようだ。

ここ最近、Googleの無駄削減が行われており、いままでもGoogle Labsなどが廃止されています。Google Earth廃止の可能性も大いにあるでしょう。

Googleのプログラムエンジニアの遊び心が今の様々なサービスの基盤を築いたと思うのですが、このような無駄として削減されてしまう事自体、Googleの社風が大きく変わってきているのではないかと感じています。

とはいっても、最近の無人カーやARサングラスなどのにおいてはかなり研究を集中しているようです。
つまりは古い技術を捨てるという世代交代、若しくは組織の活性化なのかもしれませんね。

成熟した市場は他へ移譲し、新市場を開拓するのは、先進企業としては必須の能力ですから。

SketchUpチームの今後の活躍に期待します。