韓国版Google Earthと噂の 「V WORLD」 を使ってみる
事の発端はこちらの記事
「韓国、日本海と表記された外国地図を一掃…「東海」に統一」
韓国国土海洋省は4日、公共機関による日本海(韓国名・東海)の表記の間違いをなくすため、同省が制作した地図「V WORLD」を各機関に無料で情報提供することを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。同省はこのような事態を受けて、各機関向けに高解像度の地図サービス「V WORLD」を無料で提供。表記の間違いが減るだけでなく、グーグルに支払っていた費用も削減できるとして、効果に期待を寄せている。「V WORLD」は韓国政府が開発した空間情報オープンプラットホームで、国民はインターネットを通じて利用することができる。韓国版“グーグルアース”とも呼ばれている。(編集担当:新川悠)
- Searchina http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0204&f=national_0204_018.shtml
さすがというかなんというか。
それだけの理由でこんなものを作ろうとするとは…。
( まぁ、ロクな代物ではないのだろう…)
と思いつつ、しかし自分も少しばかり3DやGoogleEarthをかじっている身、これは試してみなければと思い立ったので、今回簡単にレビューしてみる。
ダウンロード方法はざっくりと後半に書きます。
まず起動するとこの画面。パッと見はGoogle Earthソックリです。
拡大することも勿論出来ます・・・が・・・解像度が上がらない。
ストリーミングの遅いこと遅いこと。
こちらが韓半島
南朝鮮は全体的に航空写真でカバーされているが、人が確認できる程度の解像度はソウル特別市のさらに中心部のみ。他は車が確認出来る程度だ。
北朝鮮は全域が衛星写真でカバーされているようだが、もちろん解像度は悪い。
日本も見てみたが、なぜか東京都千代田区の東京駅周辺だけ解像度が良い
でだ。
「V WORLD」と冠する以上、世界各地もある程度整備されているんじゃないかと期待したが…
ウーン、
どこにもないゾ…。
海外の有名どころを漁りまくる。
しかし見当たらない。
ストリーミングが遅い訳でもなさそうだ。
…。
あった!
ここ、ロンドンです。しかもロンドンのシティの30セント・メリー・アクス付近です。中心部ですね。
無駄に一生懸命探しましたが、ロンドンと東京千代田区、韓半島のみですね。
んー謎チョイス。んー・・・・・
さて、3Dを売りにしているのでそちらも確認しましょうか。
地形に関しては地球全体はまぁ50mメッシュくらい。
先述の航空写真が整備されたいくつかの都市だけ5mメッシュくらいかな。
建物も3D化されている。ただし高解像度の航空写真がある極々限られた場所のみ。
(東京駅付近)
(ロンドンの一部)
(ソウル特別市の一部)
モデリングに関しては結構繊細で高品質。ただしテクスチャが適当。ノイズが多すぎ。
結構な高度から撮影したのを、いろいろとコントラスト強くしたりシャープにしたり弄ったものと思われる。
・・・。
忘れていました
竹島について
きっとここは国家威信を懸けてるだろうなと思っていたが、予想以上。
本当は竹島を作ることが目的だったんじゃないかと思うくらいの力の入れ様。
この情熱に関しては見習うべきところがあるかもしれない。
余談だが、最後の画像の頂上にあるデカい3D韓国旗は加工である。実際には存在しない。
ちなみに蘇岩礁は海中の暗礁である。島ではない。
というわけで、まとめとしては「竹島地図」ということにしましょう。それがいい。
竹島の詳細な自然と、今の占領されている現状を詳しく知るには良いツールです。それ以外の目的では遅すぎるストリーミングで無駄な時間を過ごすことになるのでおすすめしません。
・ダウンロード方法
http://desk.vworld.kr/desktop/dh_main.do
「↓」のボタンがインストーラーのダウンロード。英語版は出来ない模様。
利用規約のような何かが表示されるので、普通に下の方をクリック。ダウンロード開始。
インストーラーをダウンロードしたら普通にインストール。
するとデスクトップにアイコンが表示されるのであとは立ち上げるだけだ。再起動の必要はない。
なお、Google Earthと同じKMZファイルが使用できるため、KMZファイルが勝手に関連付けされる。
Sketchupでモデリングなどをしている方は多少面倒な事になるので注意。