VAIO S13 (2016年購入) のジージーうるさいコイル鳴き対策備忘録
去年、2016年にVAIO S13を買いました。
スタイリッシュで往年のVAIOの流れを受け継いだフォルム。
薄く軽量でありながら入出力端子が豊富。
そして最高の打鍵感を有するバックライト付きキーボード・・・。
今どきは格安中華ブランドラップトップを数年で買い替えていくスタイルも主流となっていますが、それでもなお多少高くとも買いたい!と私に思わせたのがこのVAIO S13である。
http://www.sony.jp/vaio-v/products/s131/#feature
買ってみての感想としては、およそ期待通りであり、その他良いところも沢山あるのだが、そこに関しては他のメディアやギーク系ニュースサイトでも取り上げられているので、そっちで確認してほしい。
「VAIO S13 レビュー『最新モデル』 実機を使って徹底解説!」
http://satouchi.com/vaio/s/s13.html
「VAIO S13の実機レビュー」
http://thehikaku.net/pc/sony/16vaio-s13.html
さて、素晴らしい部分がたくさんあるS13。
しかし最も残念でならない部分がひとつ・・・
買って起動させてすぐ気づいたのがコレ。
ジーーーーー、ジー、ジジ、ジーーーー、ジジジ、ジ、ジーーー
使い古したACアダプタなどでよくあるコイル鳴きと同じようなノイズ音が出る現象のようです(曖昧)
実は購入する前の時点で2chなどでコイル鳴きがするという話がチラホラありました。
なのである程度は覚悟できていたのですが、とはいえとても残念でなりません。
せっかく良い音を出すスピーカー(マジ)が内蔵されているのに、ノイズと混じって聞こえてくる・・・うぅ・・・
というわけでして、このコイル鳴きらしい現象についてココにちょくちょく乱雑に記録していきたい次第。
忘れなければね。
この備忘録が、VAIOを愛しながらもコイル鳴きに悩む人々の希望となれば、この上ない幸いである。(定型文)
たぶんVAIOの中の人はもう特定くらいしてると思うんだけど。
VAIOさん有償修理でいいから直してほしぃ・・・
追記:コイル鳴きの低減方法について最後にまとめました
症状記録
分かっていること
・複数の音パターンがある
「ピー」と「ジー」が混ざったデカい音
「ジー」というまぁまぁ大きい音
「ジ、ジ、ジ」という小さい音
→PCシステムの変動する何かをトリガーとして鳴きが生じている?
・F5キーのあたりから聞こえる
どういうときに顕著に生じている? 「ジー」レベル
・起動時
・シャットダウン時
・ブラウザスクロール時
・WMPによる音楽再生時(スピーカーでの出力の有無を問わず)
・ポインティングデバイスでタップ後0.2秒後
・音量調整時などのSE出力時(スピーカーでの出力の有無を問わず)
・マイクプロパティの「聴く」でマイク音を出力しているとき(スピーカーでの出力の有無を問わず)
どういうときに少し生じている? 「ジ、ジ、ジ」レベル
・放置時
どういう時は生じていない?
・ポインティングデバイスのボタンクリック時
相関関係
・ハードディスクのアクセス?
→アクセスランプとの関係なし(Free HDD LEDにて確認)
・メモリのアクセス?
→メモリを確保・解放しても音に変化なし(Testlimit64.exeにて4GBのメモリを確保)
→本当に書き込まないとダメっだったり?
・CPUの動作時?
→使用率100%で小さい音の「ジー」(CPU-Zのストレス機能使用)
→CPUのクロック周波数に比例して音が大きくなっている感じあり(追記参照)
・Intel Graphicsの影響は?
→ありそう(追記3参照)
・Wifi?Bluetooth?
→オフにしても音が鳴る
・スピーカーのアンプにノイズが?
→スピーカーオフでも変わらず
原因の特定
まだ分からんです。 が!!!↓↓
コイル鳴きの低減方法(暫定)
少しずつ解明できたらと思ったのですが、書いている間に少しだけ低減方法が分かりました。
電源プランで「省電力」にすることで、よほど耳を澄まさないと聞こえないレベルになります。
つまり省電力プランにして変わった設定項目のどれかが原因の一である可能性が・・・
と思って、高パフォーマンスの詳細設定を省電力とまったく同じにしたのですが、鳴きが収まる様子がない。
つまり。
「省電力」や「高パフォーマンス」の詳細設定では変えられない何かが原因
ということですかね。え、そんなことってあるの?
とりあえず、「省電力」をベースに設定をバランスと同じにしてカスタム電力プランを作れば解決かも?
追記1:
省電力をベースにバランスと同じプランを作ったら鳴りました;;
原因は「最小のプロセッサの状態」を100%にしたことのようです。
うーん、つまり、
「高パフォ」プラン → 鳴る
「省電力」プラン → 鳴らない
「高パフォ」プランをベースに疑似「省電力プラン」 → 鳴る
「省電力」プランをベースに疑似「高パフォプラン」 → 鳴る
ということのようで。
今のところのコイル鳴き対策としては以下の通り
「最小のプロセッサの状態」を5%程度に設定した電源プランを用いる
でもコレだとパフォーマンス落ちるんじゃね・・・とも思うけど仕方がないのだ。
追記2:
電源の詳細設定において、「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」の設定値と実際のプロセッサの動作状況を調べた方がいましたので記載します。
「Windows OS の電源オプション , 詳細な電源設定の変更 , プロセッサの電源管理の検討」
http://winveg.com/win/windows-detail-cpu-power-setting-management/
上記の表の一部を抜粋して以下に引用する。
静的な処理性能に関しては問題はないようだ。
ただし、下記によると急に高負荷を処理するような動的な状況では、少しばかり処理が遅れるとのこと。
「CPUが常時TruboBoost倍率で動いていた原因が判明した!」
http://unacyo.blog84.fc2.com/?mode=m&no=1573
もう少しこの二つの項目について調べると、この%はクロック速度の割合のようなもので、最小を100%にすると常に最大周波数付近で動き続けることになるらしい。
実際にCPU-Zで見てみると、「最小」を1%に変更すると500MHzにまで下がった。と同時にコイル鳴きも収まった。
ちなみに「高パフォーマンス」設定で「最小」を1%に変更してみたが、周波数は下がらなかった。
「高パフォーマンス」では設定に関係なく常に最大のクロック(TurboBoost)で動き続けるようだ。
周波数の上下がコイル鳴きの大小を決めているということだろうか・・・
前述の電源設定によって、スクロールなどの低負荷の処理ではクロック周波数が低いままであり、
結果としてコイル鳴きが収まったと考えられる。
ただ、CPU-Zでのストレステスト使用率100%のときはあまり鳴かなかったので、もう少し条件があるかも。
追記3:
「最小のプロセッサの状態」を1%~5%程度に設定することで、高負荷時以外は静かにすることができた。
しかし純粋な「省電力」モードに比べてまだコイル鳴りが大きいようだ。
で、いろいろ調整してみたところ、
「Intel(R) Graphics Setting」の「Power Plan」を「Maximum Battery Life」にするとさらに静かになるようだ。
ただし、これはグラフィック性能に影響すると思われるので、「Balanced」にしておくと良さげかな。
しかしまぁ、Intel Graphicsの挙動もコイル鳴り影響しているわけか・・・
コイル鳴きの低減方法まとめ
症状 : スクロール時などのコイル鳴き
原因 : CPU・GPUのクロック周波数
詳細 : CPUが処理を行う際、クロック周波数に比例した大きさのコイル鳴きが生じる
今のところの対策方法は、
「最小のプロセッサの状態」を5%程度
「Intel(R) Graphics Power Plan」を「Balanced」
とした自作電源プランを適用する
効能 : 低処理時のコイル鳴きを低減する
注意 : 高処理時のコイル鳴きは防げない
恐らくこれで性能を維持しつつだいぶ静かになるんじゃないかなと思います。
鳴っている状況が特徴的なので、鳴ってる部位が特定できるかも?
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