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宇都宮廃線マップ+かつて宇都宮にあった花房町駅

 
宇都宮廃線マップを作りました(数年前)
 
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詳細は後記…

 


幼少の頃から宇都宮に住んでいる人であれば、おおよそ東武宇都宮線を利用したことがあると思います。例えば部活動の練習試合や大会で壬生や栃木市に行ったり、東武動物公園へ行ったり、最近では東京スカイツリーへ行く人もいるでしょう。
 
さて、東武宇都宮駅の次の停車駅が南宇都宮駅であることは多くの方がご存知のことと思いますが、ある時代、たった22年間だけ、これが違っていたそうなのです。そんな東武宇都宮駅南宇都宮駅の間にあったという『花房町駅』について簡単に取り上げてみたいと思います。
 

 
この駅の存在を知ったのは、国土地理院所蔵の昭和初期における地形図を眺めたことが切っ掛けでした。
 
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昭和8年(1933)測量の5万分の1地形図です。現在の市域に比べてだいぶコンパクトな街であったことが伺えます。今は街中に存在する高校の多くが当時は郊外の田園地域に位置していたことも分かるなど、都市形成の資料として大変興味深い地図となっています。
 
さて、東武宇都宮線昭和6年に開通しましたので、この地図に描かれた線路はできたてホヤホヤ。その線路をよく見ると、「く」の字に折れ曲がる部分にさり気なく駅のマークが書かれているのがわかりませんか?
 
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「はなぶさちやつ」
 
そう、これがかつて東武宇都宮線に存在していた「花房町駅」です。
今の地図で示しますと、日光街道と平成通りの交差点付近になります。
 
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実はWikipediaの「東武宇都宮線」の項目にも記載されていて、さらに言うと「花房町駅」として独立のページも存在しています。そこでは以下のように説明されています。
 
"1931年8月11日に東武宇都宮線が開通。翌1932年4月1日、西川田駅東武宇都宮駅間に開業した。その後、太平洋戦争戦局悪化に伴い不要不急駅として1944年6月30日に休止となり、1954年9月24日にそのまま廃止となった。"
 
さらに他の情報を探してみると、mixiにて以下の投稿がされていました。
 
 
なるほど、東武宇都宮駅との距離はおよそ1km。バス輸送の拡大の時代にあって、あまりにも近すぎたということなのかもしれません。
 
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花房町駅があったであろう場所の現在の俯瞰図になります。当たり前ですが、駅前としての威厳はありませんね。閑静な住宅街となっています。もし廃止されていなかったら、この場所にもささやかながらロータリーが作られていたかもしれませんね。
 
 

 
冒頭、「東武宇都宮駅南宇都宮駅の間にあったという『花房町駅』について」という風に書きましたが、実はこれは少しだけ嘘です。南宇都宮駅は、花房町駅が設置された当時は「球場前駅」という名前の仮設駅でした。このように、現在では鉄道に疎いトカイナカの宇都宮であっても、鉄道に関して実は様々な経緯を持っていることが多いのです。
 
そんな知的欲求を満たすために宇都宮廃線マップを作りました(数年前)
 
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情報の多くはネットに掲載されていた内容を基に再構成したもので、詳しい説明は参考文献として情報源様にリンクするようになっています。ネット上にちらばる情報をひとつに集約して可視化したものと考えてください。なお、廃線のルートに関しましては多分に推測が含まれておりますので、ご承知おきください。
 
収録内容は以下のようになっております。
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 ・ 宇都宮陸軍航空廠線
    宝積寺駅から陸軍航空基地(現清原工業団地)まで存在していた線路。
 大谷石材軌道
    鶴田駅鹿沼駅などから大谷を繋いでいた石材専用線
 ・ 専売公社宇都宮工場専用線
    鶴田駅から専売公社工場(現中央公園)まで存在していた線路。
 富士重工業引込線
    鶴田駅からかつて鉄道車両を製造していた富士重工まで接続していた線路。
    主に廃駅について。
 ・ 戸祭配水場築造専用軌条
    大正期の宇都宮水道敷設の際に戸祭に存在した水道専用線路。
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こう見ると鶴田駅って以外にターミナル駅だったんですね…ということが分かるマップです。
名称での検索や参考文献を読んでいただくと、より一層面白いと思いますので是非是非。
 
以上、宜しくお遊びくださいませ。
 
 
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